カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師の舞台写真・公演記録。新国立劇場では、オペラ、バレエ、ダンス、演劇など最高水準の現代舞台芸術を発信し続けます。 シチリア島を舞台に、三角関係のもつれから裏切られた女の嫉妬が招く殺人。実在の事件を基に作曲したマスカーニの出世作。指揮はミケーレ・マリオッティ。1763年に開場したボローニャ市立劇場は、ヴェルディ『ドン・カルロ』のイタリア初演、20世紀にはトスカニーニに率いられて『ローエングリン』『タンホイザー』『さまよえるオランダ人』『トリスタンとイゾルデ』などのワーグナー作品をイタリア初演した歴史を持つ劇場です。この番組は、2017年同劇場で上演された、プーランクの『人間の声』とマスカーニの『カヴァレリア・ルスティカーナ』のダブルビル(2本立て)より『カヴァレリア・ルスティカーナ』。珍しい組み合わせですが、傷心の女という共通項はありそうです。“一粒で2度おいしい”上演です、テレビではひとつひとつの作品を、演者の細かな表情と併せてじっくりとお楽しみください。指揮は、2017年当時の音楽監督ミケーレ・マリオッティ。アンドレア・バッティストーニ、ダニエーレ・ルスティオーニとともにイタリア若手指揮者の「三羽がらす」として人気を集める俊英です。1890年に初演された『カヴァレリア・ルスティカーナ』はダブルビル演目としてはおなじみで、しばしばルッジェーロ・レオンカヴァッロの『道化師』と組み合わせて上演されます。シチリア島を舞台に、三角関係のもつれから殺人に至る悲劇。村の伊達男トゥリッドゥはかつてローラと恋仲でしたが、彼が兵隊に行っている間に、彼女は金持ちのアルフィオと結婚していました。帰ってきたトゥリッドゥは彼女を忘れるために村娘サントゥッツァを口説き、サントゥッツァも彼を愛しているのですが、アルフィオが留守がちなのをよいことに、最近トゥリッドゥとローラは密通しているのです。嫉妬したサントゥッツァはアルフィオに密告。男たちは決闘し、トゥリッドゥは殺されます。有名な美しい間奏曲はもちろん、サントゥッツァの歌う名アリア「ママも知るとおり」など、切羽詰まる情熱的な音楽が全編を彩ります。歌手陣は超大物こそいませんが、トゥリッドゥ役のベテラン・テノール、マルコ・ベルティを中心にレベルの高いキャスティング。特にサントゥッツァ役のカルメン・トプチウの深いメゾは、嫉妬と一途な思いの間で激しく揺れる女心を劇的に表現して感動的です。移動する階段をうまく使ったシンプルな装置による演出は、前奏曲や間奏曲などにイエスの受難劇を挿入して、このオペラが復活祭の日の出来事であることを印象付けると同時に、息子トゥリッドゥを失う母ルチアを、聖母マリアに重ねています。[出演]マルコ・ベルティ(トゥリッドゥ/テノール)カルメン・トプチウ(サントゥッツァ/メゾ・ソプラノ)ゲジム・ミシュケタ(アルフィオ/バリトン)アナスタシア・ボルドィレヴァ(ローラ/メゾ・ソプラノ)クラウディア・マルキ(ルチア/メゾ・ソプラノ)[演目]ピエトロ・マスカーニ:1幕のメロドランマ『カヴァレリア・ルスティカーナ』[台本]ジョヴァンニ・タルジョーニ=トッツェッティ、グイード・メナッシ[原作]ジョヴァンニ・ヴェルガの同名小説とそれに基づく同人による戯曲『カヴァレリア・ルスティカーナ』[演出]エンマ・ダンテ[装置]カルミネ・マリンゴーラ[衣裳]ヴァネッサ・サンニーノ[照明]クリスティアン・ズカーロ[振付]マヌエラ・ロー・シッコ[指揮]ミケーレ・マリオッティ[演奏]ボローニャ市立劇場管弦楽団及び同合唱団[合唱指揮]アンドレア・ファイドゥッティ[収録]2017年4月ボローニャ市立劇場[映像監督]アルナルダ・カナリ■字幕/全1幕:1時間30分(番組枠)ロッシーニ・オペラ・フェスティバル2010『デメトリオとポリビオ』ロッシーニ・オペラ・フェスティバル2013『アルジェのイタリア女』※当ホームページ内に掲載中の情報・写真・映像等を、権利者の許可無く無断で複製、転用、販売することを禁じます。Copyright©TOHOKUSHINSHA FILM CORPORATION, All Rights Reserved.ロッシーニ・オペラ・フェスティバル2018『リッチャルドとゾライデ』ペルゴレージ・スポンティーニ・フェスティバル2012『仮面をつけた駆け落ち』アレーナ・ディ・ヴェローナ2019「ドミンゴ50周年オペラ・ガラ」
シチリア島を舞台に、三角関係のもつれから裏切られた女の嫉妬が招く殺人。実在の事件を基に作曲したマスカーニの出世作。指揮はミケーレ・マリオッティ。1763年に開場したボローニャ市立劇場は、ヴェルディ『ドン・カルロ』のイタリア初演、20世紀にはトスカニーニに率いられて『ローエングリン』『タンホイザー』『さまよえるオランダ人』『トリスタンとイゾルデ』などのワーグナー作品をイタリア初演した歴史を持つ劇場です。この番組は、2017年同劇場で上演された、プーランクの『人間の声』とマスカーニの『カヴァレリア・ルスティカーナ』のダブルビル(2本立て)より『カヴァレリア・ルスティカーナ』。珍しい組み合わせですが、傷心の女という共通項はありそうです。“一粒で2度おいしい”上演です、テレビではひとつひとつの作品を、演者の細かな表情と併せてじっくりとお楽しみください。指揮は、2017年当時の音楽監督ミケーレ・マリオッティ。アンドレア・バッティストーニ、ダニエーレ・ルスティオーニとともにイタリア若手指揮者の「三羽がらす」として人気を集める俊英です。1890年に初演された『カヴァレリア・ルスティカーナ』はダブルビル演目としてはおなじみで、しばしばルッジェーロ・レオンカヴァッロの『道化師』と組み合わせて上演されます。シチリア島を舞台に、三角関係のもつれから殺人に至る悲劇。村の伊達男トゥリッドゥはかつてローラと恋仲でしたが、彼が兵隊に行っている間に、彼女は金持ちのアルフィオと結婚していました。帰ってきたトゥリッドゥは彼女を忘れるために村娘サントゥッツァを口説き、サントゥッツァも彼を愛しているのですが、アルフィオが留守がちなのをよいことに、最近トゥリッドゥとローラは密通しているのです。嫉妬したサントゥッツァはアルフィオに密告。男たちは決闘し、トゥリッドゥは殺されます。有名な美しい間奏曲はもちろん、サントゥッツァの歌う名アリア「ママも知るとおり」など、切羽詰まる情熱的な音楽が全編を彩ります。歌手陣は超大物こそいませんが、トゥリッドゥ役のベテラン・テノール、マルコ・ベルティを中心にレベルの高いキャスティング。特にサントゥッツァ役のカルメン・トプチウの深いメゾは、嫉妬と一途な思いの間で激しく揺れる女心を劇的に表現して感動的です。移動する階段をうまく使ったシンプルな装置による演出は、前奏曲や間奏曲などにイエスの受難劇を挿入して、このオペラが復活祭の日の出来事であることを印象付けると同時に、息子トゥリッドゥを失う母ルチアを、聖母マリアに重ねています。[出演]マルコ・ベルティ(トゥリッドゥ/テノール)カルメン・トプチウ(サントゥッツァ/メゾ・ソプラノ)ゲジム・ミシュケタ(アルフィオ/バリトン)アナスタシア・ボルドィレヴァ(ローラ/メゾ・ソプラノ)クラウディア・マルキ(ルチア/メゾ・ソプラノ)[演目]ピエトロ・マスカーニ:1幕のメロドランマ『カヴァレリア・ルスティカーナ』[台本]ジョヴァンニ・タルジョーニ=トッツェッティ、グイード・メナッシ[原作]ジョヴァンニ・ヴェルガの同名小説とそれに基づく同人による戯曲『カヴァレリア・ルスティカーナ』[演出]エンマ・ダンテ[装置]カルミネ・マリンゴーラ[衣裳]ヴァネッサ・サンニーノ[照明]クリスティアン・ズカーロ[振付]マヌエラ・ロー・シッコ[指揮]ミケーレ・マリオッティ[演奏]ボローニャ市立劇場管弦楽団及び同合唱団[合唱指揮]アンドレア・ファイドゥッティ[収録]2017年4月ボローニャ市立劇場[映像監督]アルナルダ・カナリ■字幕/全1幕:1時間30分(番組枠)ロッシーニ・オペラ・フェスティバル2010『デメトリオとポリビオ』ロッシーニ・オペラ・フェスティバル2013『アルジェのイタリア女』※当ホームページ内に掲載中の情報・写真・映像等を、権利者の許可無く無断で複製、転用、販売することを禁じます。Copyright©TOHOKUSHINSHA FILM CORPORATION, All Rights Reserved.ロッシーニ・オペラ・フェスティバル2018『リッチャルドとゾライデ』ペルゴレージ・スポンティーニ・フェスティバル2012『仮面をつけた駆け落ち』アレーナ・ディ・ヴェローナ2019「ドミンゴ50周年オペラ・ガラ」 マスカーニは著者ヴェルガのオペラ化許諾を得ないまま作曲を進めた。事後承諾を試みたとき、初めヴェルガは台本作家タルジョーニ=トッツェッティとメナッシが介在していることを嫌い、ヴェルガ自身の戯曲を一字一句に至るまで忠実に再現することを望んだが、マスカーニは「これはあなたの『カヴァレリア』を忠実に再現するものです」と返答して了承を得た。物語は、兵役帰りの若く貧しい男トゥリッドゥと、彼の元許婚者であった人妻ローラとの男女関係の成行、そしてトゥリッドゥがローラの亭主アルフィオに決闘で殺されるまでを淡々とした筆致で描く。大まかなストーリー展開は後掲のオペラの粗筋と大差はないが、オペラでは主役的存在といっていいサントゥッツァが、小説の中では嫉妬心にかられて軽はずみな告げ口をする単なる一脇役として描かれている。シチリア島のある村。復活祭の朝。トゥリッドゥはかつて美しい女ローラの恋人であったが、ローラは彼の兵役中に馬車屋のアルフィオと結婚してしまったのである。除隊後帰郷したトゥリッドゥは、いったんはローラを忘れるべく、村娘サントゥッツァ(サンタ)と婚約したが、結局は留守がちなアルフィオの目を盗んでローラと逢引を重ねる仲に戻ってしまった。これはサンタの知るところとなる。サンタは怒りのあまり、そのことをアルフィオに告げてしまう。アルフィオは激怒し復讐を誓い、サンタは事の重大な展開に後悔する。コンクール応募前の1889年4月に両者は合意文書に署名した。しかしそこで交わされた覚書は「コンクール以後の上演については、ヴェルガは法律に規定された通りの権利を享受する」という紳士協定的なものに過ぎず、金銭面の具体性を全く欠いていた。これはオペラ作品が大成功を収めることをマスカーニもヴェルガも想像していなかったことの傍証ともなろう。ヴェルガが大女優ドゥーゼに与えたのはサントゥッツァ役だった。小説では脇役的存在だった同キャラクターを、この戯曲では、トゥリッドゥといったんは相思相愛となりその子までを身ごもったにもかかわらず捨てられ、復讐として告げ口をし、やがて後悔に苛まれる、という演じ甲斐のある役回りに深化させている。最終審査を控えて、『カヴァレリア・ルスティカーナ』の前評判は他の2作品を圧していた。フェローニの『ルデッロ』は演奏上の難点がリハーサル段階で露呈していたし、『ラビリア』の作曲者スピネッリはマスカーニに「君の作品のリハーサルを聴いたよ。素晴らしい。それに比べれば自作は薄っぺらいものだ。自分は今、自作が君の作品より先に上演されることを知って神に感謝しているよ」と賛辞を贈る始末だった。マスカーニは、本作の自作自演の録音を二つ残しており、共にCD化されている。教会のミサが終わり、男たちはトゥリッドゥの母ルチアの酒場で乾杯する。アルフィオはトゥリッドゥの勧めた杯を断る。二人は決闘を申し合わせ、アルフィオはいったん去る。トゥリッドゥは酒に酔ったふりをしながら母に「もし自分が死んだらサンタを頼む」と歌う。トゥリッドゥが酒場を出て行きしばらくすると「トゥリッドゥさんが殺された」という女の悲鳴が2度響き、村人の驚きの声と共に、幕を閉じる。また、小説では血生臭い結末に至るまでリアルに描写されているトゥリッドゥとアルフィオの決闘シーンは、この戯曲では舞台裏で行われるように変更されている。 トップ > Mascagni,Pietro > Cavalleria Rusticana > 1 一幕 舞台はシチリアのとある村の広場。舞台奥の右手には開けられるようになっている教会... 新規作成 ... Cavalleria Rusticana カヴァレリア・ルスティカーナ ActⅠ-1.
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